私流モザイク合成法


PhotoshopにはPhotomergeという優れた機能があって、モザイク合成はこれを使えば一発でできます。
ですが、重なり部分が小さかったり、その他理由はわかりませんが自動モザイク合成に失敗することもあります。
そうなると、手作業でモザイク合成をする必要が生じてきます。
実際、先日撮影したすばるの4枚モザイクではPhotomergeによる自動処理ができず、困ったあげく、手動モザイク合成の手法を考えたので、ここにその方法を記しておきます。
これは私自身、書き留めておかないと手順を忘れそうなので覚え書きの意味もあります。
使用するソフトは、ステライメージ6、自作ツールのPIT、Photoshop CS5です。
もちろんPhotoshopは基本的な機能が備わっていればいいのでCS5でなくても大丈夫です。
なお、Photoshopの使い方は相当自己流ですので、エキスパートの方はもっとスマートな方法をきっと思いつかれることと思います。
素材
イメージ 1
A.tif 上半分
イメージ 2
B.tif 下半分
色調・階調を軟調に整えてLRGB合成、TIFF化までしておき、これをもとにモザイク合成します。
両方の素材の色調・階調はだいたい近ければOK。

ステライメージでモザイク合成
A.tif、B.tifを開き、モザイク合成用の正副の基準星を設定しておきます。
イメージ 5

それぞれ画像(i)-複製(D)を2つずつ作成します。
イメージ 6
A-1.tif、A-2.tif、B-1.tif、B-2.tifができるので、A-2とB-2に対して画像(I)-演算(A)で0を乗算して真っ黒な画像にします。
A-1.tifを選択して、合成(G)-モザイク合成(E)でモザイク合成ダイアログを開きます。
ウインドウ(W)には「B-2.tif」を、合成方法(C)には「比較明」を選択して、[OK]を押して1枚目のモザイク合成をします。
イメージ 7
できた画像を縮小表示させてみると、上半分にAの画像があって、下半分は真っ黒になります。
これをA-B.tifという名前で保存します。
次に、A-2.tifを選択して、同じくモザイク合成ダイアログを開きます。
ウインドウ(W)に「B-1.tif」、合成方法「比較明」で実行します。
こちらの画像は下半分にB-1の画像があって、上半分は真っ黒です。
これをB-A.tifという名前で保存します。
ここまででステライメージによる処理は終わりです。
イメージ 8

色調をあわせる
A-B.tifとB-A.tifは色調が厳密にはあっていないので、この段階でできるだけ近づけておきます。
あとでPhotoshopで合成するときに自動でシームレスに色がつながりますが、ここであわせておいたほうがクオリティが高くなります。
色調あわせは私は自作のツール(PIT - Pintan's Image Toolk)で行なうことができます。。
PITはこちらからダウンロードできます。
簡単に使い方を説明します。
PITにA-B.tifとB-A.tifをロードします。ファイル-開く、でもドラッグドロップでもOKです。
ウインドウ-左右に並べて表示、で2つの画像を並べて表示させて、両方のウインドウで*キーを押して表示倍率を画面にあわせてください。
イメージ 9
B-A.tifを選択して、矩形範囲選択モードにします。
イメージ 10
B-A.tif画像のなかで、A-B.tifと画像の重複している範囲をだいたいでいいので範囲選択します。(範囲は黒い画像部分にはみださないでください)
イメージ 11

編集(E)-色をあわせる、を選択します。
イメージ 3

対象画像がB-A.tif、参照画像がA-B.tifになっていることを確認します。
また、「対象画像の選択範囲と同じ範囲の対象画像の色にあわせる」にしておきます。
イメージ 4

これで[実行]を押します。
この結果、B-A.tifの選択範囲の平均色がA-B.tifの対応する範囲の平均色と等しくなるようにB-A.tif全体の色調が補正されます。
色調補正されたB-A.tifを上書き保存して、PITを終了させます。

 

PhotoShopでの合成
あとはPhotoshopでの作業となります。
A-B.tifとB-A.tifをPhotoshopで開いてください。
黒い部分を透明にするために、消しゴムツールのなかから「マジック消しゴムツール」を選択します。
画像の黒い部分をクリックすると、有効な画像部分を残して透明になります。
B-A.tifを全範囲選択してCtrl+Cでコピーし、A-B.tifにCtrl+Vでペーストします。
こうするとA-B.tifの上にB-Atifのレイヤーが乗った状態になります。
新しいレイヤーに対しても、黒い背景部分をクリックして透明にしてください。
ここでレイヤータブのなかの2つのレイヤーを両方選択します。(Ctrlを押しながらクリックすれば複数のレイヤーが選択できます)
両方選択できたら「編集(E)-レイヤーを自動合成...」を選んでください。
 

「レイヤーを自動合成」のダイアログボックスが表示されたら、「パノラマ」を選らんでOKをクリックします。

これだけでPhotoshopが自動で境界線の決定と境界線のシームレスな色調・階調あわせをやってくれます。
あとは画像統合してトリミング、全体のトーンや色調、彩度を追い込んでいけば作品の完成となります。
いまのところここでご紹介した方法が一番よい品質のモザイク合成ができる方法なのではないかと思ってます。
この「レイヤーを自動合成」の手法についてはブログでTK_Starlightさんに教えていただきました。どうもありがとうございました。